狂犬病予防注射の猶予

一部の飼い主さんから「高齢のワンちゃんは狂犬病予防注射を打たなくて良い。」という話を聞いたことがあります。しかし日本では狂犬病予防法によって、すべての飼い主さんには飼い犬に狂犬病ワクチンを接種させる義務があります。

ところが、この狂犬病予防法が時代にそぐわなくなり、苦肉の策として実施されているのが、狂犬病予防注射の猶予です。ワクチンアレルギーや重い病気にかかっている等、狂犬病ワクチンの接種がそのワンちゃんに重大な不利益を与えると判断された場合、注射の免除をします。(判断結果は、個別に市町村に報告します。)

接種可否の判断は、獣医師が行います。元気で健康な高齢のワンちゃんであれば、たぶん接種可の判断をすると思います。高齢のワンちゃんを飼っている方で、狂犬病の注射をどうするか悩んでいる方は、獣医師にご相談下さい。

兄弟?

飼い主さんに、二匹は兄弟?と聞かれました。

二頭とも別の時期に全く別の場所にいて、保健所経由で当院にやってきた猫たちです。100%とは言い切れませんが、ほぼ間違いなく他人だと思います。顔の印象も違います。クロは面長、ユキは丸顔です。

自動ドア

病院入り口の自動ドアですが、動物の逃走防止のため開閉時間を短く設定していました。ところが、配送の方など短時間で出入りする方の激突が多発。危険なので、開閉時間を少し長くしました。

扉の開いている時間が長くなりましたので、待合室にいらっしゃる方は、ワンちゃんにはリードをしっかり付けて、猫ちゃんはきちんとキャリーケースの扉を閉めて、お待ちください。ご協力をお願い致します。

すずめの保護

嘴が少し黄色いので、若鳥だそうです。

病院の入っているテナントビルの2階にすずめが落ちていると連絡を受けました。野鳥の保護には慎重な判断が必要ですが、体を起こすことができなかったので、明らかに放置できない状態と判断し、収容しました。

暗い部屋で保温処置をして様子を見ましたが、元気は出てきたものの半日経ってもきちんと飛ぶことができなかったので、当日の放鳥は見送りました。また、すずめはヒナの時期を過ぎると人から与えられた餌は食べないことを知っていましたが、一応餌を入れて様子を見ました。

翌日になりましたが、元気はあるものの餌は全く食べていません。これ以上は当院では難しいと判断し、神奈川県自然環境保全センターに受け入れて頂きました。

診ていただいた先生の判断では、恐らくガラス戸への衝突ではないかとのことでした。強制給餌をしながら回復を待つとのこと。ただ、この時期は野鳥の保護事案が非常に多く、この日はすずめだけでも5羽収容されていました。仕事とはいえ、その後の治療や世話をお願いする事を大変申し訳なく思いながら、帰院しました。

神奈川県自然環境保全センターで頂いた資料です。

今回のすずめは保護対象になると判断され、収容していただきましたが(保護が必要ないと判断されると、元の場所に戻すよう指示される場合もあるとのこと。)、春先の野鳥のヒナの保護は慎重に行うべきとのこと。子猫の保護も同じことが言えますが、誘拐にならないよう、注意したいものです。

6/23追記

神奈川県自然環境保全センターでは、施設の適正収容可能数を超えたため、6/22より新規の傷病鳥獣受け入れは一時休止されているそうです。

二代目さん

今日は、子犬さんの来院が2件もありました。2頭とも先代の子を最後まで当院にお任せいただいたご家庭のワンちゃんです。新しく迎えられた子を連れて、またご来院いただけるのは光栄の至りです。大変身の引き締まる思いをした一日でした。

マタタビ

クロはまたたびにとても感受性が強いです。爪とぎのまたたび入りの袋が張り付けてあった場所に一生懸命顔をこすりつけています。それを見て困り顔のもう一頭・・・。