狂犬病予防注射の猶予

一部の飼い主さんから「高齢のワンちゃんは狂犬病予防注射を打たなくて良い。」という話を聞いたことがあります。しかし日本では狂犬病予防法によって、すべての飼い主さんには飼い犬に狂犬病ワクチンを接種させる義務があります。

ところが、この狂犬病予防法が時代にそぐわなくなり、苦肉の策として実施されているのが、狂犬病予防注射の猶予です。ワクチンアレルギーや重い病気にかかっている等、狂犬病ワクチンの接種がそのワンちゃんに重大な不利益を与えると判断された場合、注射の免除をします。(判断結果は、個別に市町村に報告します。)

接種可否の判断は、獣医師が行います。元気で健康な高齢のワンちゃんであれば、たぶん接種可の判断をすると思います。高齢のワンちゃんを飼っている方で、狂犬病の注射をどうするか悩んでいる方は、獣医師にご相談下さい。