今年の初め頃に一匹の猫が自宅の庭に時々来るようになりました。誰かが餌をやっているのかなと思い、そのまま様子を見ていました。
春頃になってしばらく姿を見ないなーと思っていたら・・・
子猫を3頭も連れてやってきました(全部クロネコ!!)。
さあ大変です。このまま放っておいたら来年にはいったい何頭に増えているやら。
子連れでうろうろしているということは、飼い主さんはいないだろうと判断して、TNRを行うことにしました。(TNRとは、「捕獲」「中性化=不妊手術」「元に戻す」の頭文字を並べた略語です)野良猫は触ったり抱いたりはさせてくれませんので、餌付けをして一頭ずつ捕獲器を使って捕まえます。
まずはお母さん。不妊手術。(おっぱい張ってます。)
子猫1頭目、不妊手術(メス)。
子猫2頭目、去勢手術(オス)。
子猫3頭目、不妊手術(メス)。画像撮り忘れました。
野良猫のTNRを行う場合、手術が終わった後は元の場所に戻すためエリザベスカラーはつけられません。また再度捕獲して抜糸を行うのもとても大変です。そこで傷口は合成吸収糸(溶ける糸)を用いて皮膚の表面に糸が出ないように特殊な縫合を行います。また、再度手術されないよう(かわいそうですが)耳カットも行いました。
とりあえずこの猫たちは一代限りで一生を終えるので、これ以上増えることはありません。また、発情期の猫といさかいを起こすこともなくなるので、平穏に暮らせるのではと思います。野良猫4頭の手術はとても大変でしたが、みんな元気で平和に暮らしてくれればと願います。